787系「つばめ」惜別乗車の旅 (part12)



 久留米、鳥栖駅あたりでは、雪が積もっており、ちょっと驚きました。
 新幹線が一瞬、心配になりました。

 そして、最後に、客室乗務員の方からキャンディーのサービスがありました。 これも九州新幹線開業後には、もらえるのでしょうか? 

 そして、定刻の3分遅れの18時17分、博多駅につきました。 これで、787系「つばめ」とお別れです。
 土産と駅弁を購入して、新幹線ホームに来ました。
 いよいよ九州の地から去ります。
 ホームへ行くと、100系の新幹線が…。
 こだま号小倉行きでした。
オール自由席で6両つないでおりました。乗車率は、4割程度でした。
 さて、わたくしの乗る新幹線が到着しました。
 700系ひかりレールスター新大阪行きです。 やはり、どうしても九州に来ると、この車両で帰らないと気が済みません。
 なぜか?というと…
 普通車指定席がこれだからです。
2−2列シートです。 グリーン車ではないですよ、これ。 れっきとした普通車です。

 これがひかりレールスターの魅力ですね。
 そして、個室もあります。
個室内は、こんな感じですね。 扉も閉めることが出来ますし、この大きなテーブルもあるので、家族連れなどには、喜ばれそうですね。
 18時59分、博多駅を離れました。 さらば…九州、そして「つばめ」。そんなのが頭に浮かびました。

 しばらく経つと、案内に、「17時頃、山陽新幹線は車両故障により、1時間前後の遅れ」とありました。
 このときは、まだ時速285kmで走行しておりましたが、どこかで大きく遅れるのでしょうか? 少し心配になりました。 
 さて、博多駅では、ごらんの駅弁を購入しました。
 豪華な普通車でいただきます。
 中身はこんな感じ。

 食べている間に、新関門トンネルを抜け、本州最初の駅、 新下関(しんしものせき)駅を通過しておりました。
 19時38分、本州最初の停車駅である、新山口(しんやまぐち)駅に着きました。

 なんと通過線には、500系のぞみが停まっておりました。 どうやらこれが車両故障したようですね。
 ここでも、まだ定刻どおり運行をしておりました。
 20時10分、 広島(ひろしま)駅に到着しました。

 ここで、わたくしの乗っていた指定席車では、大きく入れ替わりました。
さすがに、中国地方最大の都市です。

 しかし、満席にはならず、乗車率は、60%くらいでした。 広島も定刻どおり発車しました。
 20時40分過ぎ、福山(ふくやま)駅に到着しました。

 この手前にある、三原(みはら)駅新尾道(しんおのみち)駅あたりから、減速走行が目立ち始めました。

 とうとう遅れが出始めてきました。

 しかし、このあとの案内では、1時間の遅れから10分程度の遅れに修正されていました。
 「いい日旅立ち」の車内メロディーが流れ、21時50分頃、終点の新大阪(しんおおさか)駅に着きました。

 何とか無事の到着です。5分程度の遅れでホッとしました。
レールスターは本当に快適でした。 さて、次の列車は?
 こちら、22時01分発の300系名古屋行きのこだま号です。

 名古屋へ行く最終の新幹線であると同時に、上り線の最終新幹線でもあります。
 車内は、ご覧のとおり、ガラガラです。
16両編成のうち、グリーン車を除く残り13両が自由席ですので、ガラガラなんです。

 21時58分、博多から来た、700系のぞみ号名古屋行きが発車していきました。
 よく考えれば、一時間遅れでも、後続に名古屋行きの「のぞみ」があったんだ…とこのとき思い、名古屋へ帰れないことは無かったんですね。
 22時01分、定刻どおり発車しました。

 ガラガラの車内をいいことに、前の座席を転換して、足を伸ばします。
先ほどの700系「ひかりレールスター」に比べれば、座席的には、劣りますが、これでも何とか快適です。
 時速270kmで走行していきます。
 22時39分、 米原(まいばら)駅に到着しました。

 なんと、雪が降っており、積もっているのではありませんか! 駅に近づいたときにわかりました。
この先、心配です。 かなり積もっていたので、どれだけ遅れるか…
 岐阜羽島(ぎふはしま)駅には、23時過ぎに到着しました。5分程度遅れました。

 米原から岐阜羽島間、本当にすごかったですね。 
スプリンクラーで雪を溶かしているので、車体に当たる音や、雪の塊が車体に当たる音など、床下から、かなりの音がしました。
正直、怖かったですね。 雪の中の新幹線の走行は、生まれて初めての体験でした。
 車内メロディーがトキオの曲であるのが驚きでしたが、JR東海の車両であることを物語っていましたね。

 23時15分頃に、名古屋駅につきました。 本当やれやれ…と言った感じでした。

名古屋駅で降りた乗客は、指で数えるほどしかいませんでした。


 今回は、思いがけない、苛酷な労働で得た給料によって、旅が出来ました。
3月13日、いよいよ787系「つばめ」から、九州新幹線800系「つばめ」にバトンタッチをします。 これまで、何度となく、この787系「つばめ」に乗っていますが、本当に魅力的な車両で、鉄道の旅が単なる移動の旅ではなく、忘れられない思い出になる旅であるということを分からせてくれる、特急車両でした。
 今度は、九州新幹線へのアクセス列車として生まれ変わる、787系「リレーつばめ」。

 これからは、新幹線「つばめ」とともに、忘れられない思い出を求めて、皆さんも旅立とうではありませんか…

「番外編」へ続きます!




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